寒い季節になると、街行く人々の間でダウンジャケットの着用が一般的になります。
ダウンジャケットは、中綿入りやフェザー入りなど、様々なバリエーションが存在します。
それぞれの特性を知ることで、用途や寒さに合わせて選びやすくなります。
ですが、それらを活用するには、どの温度から着用するべきなのかを理解しておくことも重要です。
「今年は新しいダウンを買おう」「毎年適切な着用温度に悩む」という方々のために、
この記事ではダウン、フェザー、中綿などの素材の違いと適切な着用温度について詳しく解説します。
ダウンジャケットの心地よい暖かさ。それは何から生まれるのか?
多くの人が寒さを感じるとすぐにダウンジャケットを手に取ります。
それは、ダウンジャケットが普遍的なファッションアイテムであるからです。
しかし、ダウンという素材が何であるか知っていますか?
ダウンは、鳥の羽と羽の間にあるダウンボール(綿毛)を指します。
ダウンは鳥の毛が絡まりにくく、たくさんの空気を取り込むことでフワフワと膨らみます。
取り込まれた空気は断熱材の役割を果たし、暖まります。
また、ダウンの特性として湿度調節能力もあります。
寒い冬でも、電車の中などで暑くて汗をかくことがありますよね。
そのような場合でも、ダウンは湿度調節機能を活用して快適さを提供します。
その他、ダウンは「羽軸」がないため、着心地が柔らかく軽いのも大きな特長です。
ダウンジャケットは、価格帯が幅広く、ダウンの含有量によってその差が生じます。
また、ダウンは水鳥からしか採取できず、1羽あたり約5?10gしか取れないので、
大切な素材と言えます。
同じく水鳥から採取される「フェザー」も存在します。
フェザーは、羽軸を持つ羽が特徴で、その湾曲した羽軸が弾力性と通気性を生み出します。
ただし、ダウンと比較すると保温性では少し劣る点があります。
次に説明するのは化学繊維の「中綿」です。中綿はポリエステルなどから作られた綿で、
ダウンやフェザーに比べて水に強い点が大きなメリットです。
また、中綿は手入れが楽で価格も手頃なため、気軽に選べる素材となっています。
それぞれの素材には特性がありますが、大きな違いは保温性と軽さです。
ダウンジャケットのタグには素材の比率が記載されているので、それを参考に選んでみてください。
ダウンを着る適切な温度
一日の最高気温が13度未満となったときが着用の目安です。
14度程度でダウンを着ると暑く感じることもありますし、
その後更に寒くなると体が寒さに慣れていないため、寒さを強く感じる可能性があります。
そうなる前に対策するために、ジャケットやコートを着ることをおすすめします。
また、首元が暖かいと寒さを感じにくくなるので、朝晩の冷えに対する対策としてマフラーや
ストールも活用しましょう。
先程の「一日の最高気温が13度未満」という条件がいつ頃かと言えば、地域によりますが北の札幌では11月から4月、東京・名古屋・大阪・福岡では12月から2月が目安です。
具体的に何度から着用するべきかと言うと、規定はありませんが、気温計を見ながら調整する
と良いでしょう。
ダウンの中には、薄手のライトダウンもあり、秋口や冬初期、春先の肌寒い時期にも活用できます。
電車や車の利用が多い方には、軽くて手軽に着脱できるダウンジャケットや重ね着できるものが
便利です。
逆に外での活動が多い方には、多くのダウンが含まれていて暖かいものがおすすめです。
それぞれのシーンや温度に合わせて、自分に適したダウンを選んでください。
まとめ
ダウンジャケットはダウン、フェザー、中綿といった素材を使ってあり、
各素材の特性がそれぞれ異なります。
ダウンを着用する最適なのは、一日の最高気温が13度未満となるときです。
日本の多くの地域は12月から2月がダウンを着るのに適した期間となります。
薄手から厚手までさまざまなダウンがありますので、指標温度や生活スタイルに応じて吟味できます。
ダウンジャケットの着用温度や素材の種類についてご説明しましたが、どれを選び、
どのように着用すべきか困っている方や、今年新しくダウンを購入する予定の方の参考になれば幸いです。